脳神経外科医|大森一美公式WEBサイト

【AVM】20歳 男性

AVM 脳出血  20歳 男性 脳神経外科医 大森一美

AVMによる脳出血20歳男性の画像

症状について

この患者さんは、突然の頭痛を生じ、病院受診したところ右前頭葉に脳出血を来していました。精査したところ、出血部位に脳動静脈奇形(AVM)を認め、再出血予防目的に手術に至りました。


手術について

手術は両側前頭開頭に準じたものとし、両側の前頭葉部硬膜を開放。右前頭葉内に存在するナイダスと呼ばれるAVMの主要部位を指し示す導出静脈(ドレーナー)を中心にAVM本体と周囲の白質組織を丁寧に分けていきました。AVMは一塊に全周性に前頭葉白質とほぼ出血なく剥離することが出来、最後にドレーナーを切断して終了しました。

術後の経過について

こちらもハノイでの症例ですので術後の写真はありませんが、患者さんは術翌日には主だった合併症も認めず、お元気に過ごされておられました。