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【孤立性線維腫、副咽頭間隙】48歳女性

症状について

こちらの患者さまは左頬の腫脹を訴え皮膚科を受診されました。
頬骨の奥から副咽頭間隙に腫瘍が広がっていました。


このようにただの頭痛だと思っていたが検査の結果大きな腫瘍ができていたということは珍しくありません。
もし異常を感じたらまずはかかりつけ医に相談しましょう。

手術

”側頭窩下アプローチ法”という左前頭部〜側頭部にかけてのアプローチで腫瘍の摘出を行いました。
脳に接している部位のみならず、頭蓋骨の外側の腫瘍全てを摘出することが出来ます。

脳外科手術を行う時はなるべく脳を傷つけない方法で手術を行うことが優先されます。


術後について

腫瘍は全摘出が完了。術後の合併症もなく安定的に回復されました。

手術の時間が長く出血量も多い場合、摘出手術が無事に完了してもその後に合併症などを
引き起こす可能性があります。
そのため手術時間などもあらかじめ聞くことをお勧めいたします。

 

術前後のMRI画像

孤立性線維腫 副咽頭間隙 48歳女性 脳神経外科医 大森一美

術前

孤立性線維腫 副咽頭間隙 48歳女性 脳神経外科医 大森一美

術後