脳神経外科医|大森一美公式WEBサイト

【大脳鎌髄膜腫】50歳 女性

症状について

こちらの女性は徐々に進行する頭痛と歩行困難のため近くの脳神経外科を受診。脳腫瘍のため手術が必要だが、最悪は死に至り、良くても寝たきりになると説明され、当院を受診されました。

手術について

大脳を左右に分ける大脳鎌と呼ばれる脳を包む硬膜から発生した良性の脳腫瘍、髄膜腫です。良性ですので、丁寧に周囲の脳組織と剥離をすれば全て摘出することができ、歩行困難のような神経症状も徐々に良くなる可能性が高いのです。手術は予定通り左右の大脳と髄膜腫を丁寧に剥離しながら摘出し、発生母地である大脳鎌も摘出することができました。

術後経過

術後経過は順調で、歩行障害はしばらく残存しましたが、こちらもリハビリにて徐々に改善し、術後数週間で歩いて退院されました。